大本山總持寺が明治31 年4 月13 日の火災全焼を機に、当地へ移転を企画し、明治40 年に実現されました。その際、成願寺が境内及び所有地の大半を寄附してその達成となり、比地は旧成願寺の中央となっております。
また、この度、御本山のご厚意により、旧跡地碑の建設をいただきました。
本堂は、昭和11年の建立以来、近年特に屋根瓦の破損状態が著しく雨漏りや草の繁殖、小動物の侵入等が見受けられるようになっておりました。また、昭和51年建立の薬師堂も銅板葺きの屋根に劣化が見受けられました。
両建物には、内部の補強工事と共に屋根を新素材のチタン葺きにて施しました。
工期:平成25年8月〜平成26年5月
当時に於いて一番古い建物であった山門は、数度の移築により建物の傾斜、屋根の破損が見受けられました。改修のうえ保存する方法で検討しておりましたが、12本の主柱が全て根継ぎされ強度が不足していたこともあり、改修工事を断念いたしました。新たに一回り大きなヒノキ柱として、銅板葺の屋根にて新築いたしました。
工期:平成26年9月~平成27年5月